「光の帝国」 キム・ヨンハ著、宋 美沙訳
2009年4月8日 読書 コメント (2)
昼の空と夜の風景の同居、この不思議なマグリッドの絵「光の帝国」 が表紙
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韓国に潜入した北朝鮮のスパイに突然の帰還指令。
20年もソウルで暮らし、すっかり普通の市民になった男の24時間の苦闘と苦悩を描いている。
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北朝鮮で過ごした少年時代と、すっかり体に染み込んだ韓国での暮らし。
帰還指令に抱く疑惑、友人との関係、愛人とのやり取り、家族間でのいざこざ、それらをどのようにしようかと苦闘する。
それまで、いわば成り行きに任せて過ごして来た主人公だが、24時間という期限をきられた中で過去の清算とこれからとるべき行動に対し、強引に結論をだそうとする様が、可笑しくもあり哀しい。
サスペンスの雰囲気はあるが、悲哀さが漂う中年男の主人公を通して、韓国の生活風俗を見せてくれる小説。
表紙が暗示するイメージと合っている。
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韓国に潜入した北朝鮮のスパイに突然の帰還指令。
20年もソウルで暮らし、すっかり普通の市民になった男の24時間の苦闘と苦悩を描いている。
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北朝鮮で過ごした少年時代と、すっかり体に染み込んだ韓国での暮らし。
帰還指令に抱く疑惑、友人との関係、愛人とのやり取り、家族間でのいざこざ、それらをどのようにしようかと苦闘する。
それまで、いわば成り行きに任せて過ごして来た主人公だが、24時間という期限をきられた中で過去の清算とこれからとるべき行動に対し、強引に結論をだそうとする様が、可笑しくもあり哀しい。
サスペンスの雰囲気はあるが、悲哀さが漂う中年男の主人公を通して、韓国の生活風俗を見せてくれる小説。
表紙が暗示するイメージと合っている。
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